中学浪人を題材にした珍しいマンガがチューロウ

自分は運良く現役で大学に合格しましたが、兄は一浪しています。友達にも浪人経験者は

居ますが、いずれも大学受験に失敗したケースですね。

高校受験で失敗して浪人、というのは殆ど聞かないと思います。

確実に合格出来る高校を受けさせられてましたから。

もし高校受験に失敗したら?中学浪人となるんですね。

そんな中学浪人を描いた作品が「チューロウ」です。

大学受験での浪人より厳しい中学浪人


出版社:小学館   作者:盛田賢司

実際に高校を落ちたらどうなるのか、なんて考えたことなかったですよね。

まず間違いなく合格する高校を受験させられますし、難関校を受験する場合は

すべり止めの私立を受けさせられてましたし。

自分はすべり止めの高校を受けて合格してましたが結構遠くてしかも男子校でした。

ちょっと通うのは嫌だなぁと思って、結局公立高校は目標を下げて受かる高校にしました。

この物語は普通の高校を落ちた主人公の話になります。

あらすじ

主人公の古田清貴は卒業式の日、好きだった女の子に告白します。同じ高校に

行く予定だったので、高校行ったら付き合ってくれと言ってOKをもらいます。

とりたてて何もなかった中学生活の最後で忘れられない思い出が出来たのも

束の間、一緒に合格発表を見に行って自分だけ落ちたことが分かり、

その場で彼女にも振られます。

失意のまま、東大道予備校という中学浪人のための予備校に入学します。

家からは遠くて通えないため寮に入ります。

その寮では高校受験に失敗した古田達をクズ扱いするところで、

集まってきた生徒もひとくせある子ばかり。

その中ええ古田の中学浪人生活が始まります。

登場人物

第1巻より

古田 清貴(ふるた きよたか)

この作品の主人公です。第一話の中学校の卒業式で好きだった子に告白し

高校行ったら付き合う約束をします。

しかし一緒に合格発表を見に行って自分だけが落ちて、彼女にも振られ

親・友達にも呆れられて、失意のまま予備校の寮に入ります。

入寮する日に名門の女子校の可愛い女の子に落ち込んでる姿を

見られて笑われて更に落ち込みますが、その女の子とは後に

仲良くなります。辛い浪人生活の中で唯一の明るい材料ですw

第1巻より

安西 隆(あんざい たかし)

古田と同じ東大道予備校の寮生です。中学時代にラグビーをやっていて、

花園に行きたく、ラグビーの名門校を受験しますが落ちてしまい

私立高校には受かっていたもののどうしても花園に行きたい為

浪人の道を選びます。かなり暴力的な性格で

古田も何度か殴られてしまいます。

第1巻より

高野 やすし(たかの やすし)

同じく東大道予備校の寮生です。見た目はヤンキーですが性格は

かなり大人しく、ケンカも弱いですw

勉強については全くやる気がなく、寮の規則を度々破る等

問題児扱いです。ただ凄く友達思いなところがあり

古田が高校のヤンキーに絡まれた時は助けに来ます。

第1巻より

堀川 亜希(ほりかわ あき)

東大道予備校の近くの名門女子校に通う女の子で、何度か

古田とすれ違うことがあり、だんだん挨拶する仲になり、

過去に付き合っていた男と古田がケンカで揉めたのを

きっかけで急接近するようになります。

一緒に遊びに行ったり勉強したりする仲にまで発展しますが

古田の二度目の高校受験時に一悶着起こります。

第1巻より

田村(たむら)

古田達が住む東大道予備校の寮の寮監をしています。

とにかく寮生達をクズ扱いし、散々バカにしては

寮生達の反感をかっています。寮生全員から嫌われています。

辛いながらも思い出も出来た中学浪人のお話

なかなか居ない中学浪人。世間から馬鹿扱いされて、親からも呆れられて

ただただ辛いだけの浪人生活の中で、同じ境遇の中で生まれた友情、

中学浪人を馬鹿にしないでくれた女の子との恋愛等、嫌な事から

楽しかった事まで描いた中学浪人物語です。

高校までは進学して当たり前の時代、大学すらもまだ働きたくないから

とりあえず進学しようと思う人も多くいる中、

何故高校に行くのか、何のために高校に行くのかを考えさせられる作品でもあります。

全二巻と短いので気軽に読める作品です。

でわでわ♪