【第三野球部ネタばれ注意】甲子園準優勝までの軌跡・・・その5

「悲運の黒潮商」との試合を制した第三野球部は、無事甲子園出場を

決める事が出来ました。

学校全体で浮かれている中、部員の一人である石井が行方不明となります。

その原因は、県予選では36打数1安打という散々な打撃成績にありました。

石井は思い切って、ライバル校でもある黒潮商の土屋に天秤打法を教えてほしいと

頼みに行ってました。

10巻より

最初は甘いと断られましたが、交換条件で三塁の守備練習用のミットを土屋にあげたことで

天秤打法を教えてもらえることに。

甲子園出発の日に帰ってきた石井はあすなろと対決し、マスターしたばかりの天秤打法で

強烈な打球を打ちます。

全員が揃った第三野球部は甲子園へ乗り込みます。

初戦は東東京代表・聖誓高校

第三野球部の甲子園一回戦の相手は東東京代表の聖誓高校です。

優勝候補の一角とされる強豪校で、甲子園に向かう途中の新幹線でばったり会った時に

第三野球部を「千葉の山ザル」と呼ぶなど因縁対決となりました。

第三野球部が連載されていた頃は一回戦は東日本の高校と西日本の高校が戦うので

隣同士の千葉と東京がいきなり戦うことはありえなかったんですがw

さて聖誓との試合ですが、最初第三野球部は甲子園の雰囲気に飲まれ、

あがってしまい何も出来ずに先頭打者の白石兄が倒れます。

しかし二番白石弟はうまく緊張と解いてもらったところ、聖誓のエース・小池から

人生初のホームランを甲子園初打席で達成してしまいます。

10巻より

優勝候補といわれた聖誓でしたが、小池の速球は銚子工業・桑本の球よりはるかに遅く

第三野球部にとっては打ち頃の球でした。

白石弟だけでなく全員が打ちまくり、終わってみれば14得点の大差、

投げてはあすなろがノーヒットノーランに抑える等圧勝に終わります。

10巻より

ただ、9回ツーアウトまで完璧に抑えながら、あと一人でノーヒットノーランに気づき

いきなり四球連発して満塁のピンチを迎えたりします。

何かあったらすぐに満塁のピンチになるのが第三野球部のお約束となっていますw

二回戦は岐阜代表・道三高校

第三野球部の二回戦の相手は岐阜代表の道三高校です。

対戦前にたまたま道三高校が宿泊する旅館に立ち寄った時に、精神統一のために

日本刀の上を素足で歩く練習をしていた不気味な高校です。

11巻より

その実態は名将といわれる浜田監督の操りロボットと化したチームでした。

監督の指示に従わなかったら鉄拳制裁を受けるという恐怖で

選手は全員監督の言いなりでした。

試合でも全ての指示を与え初回に1点を取ると、ピッチャーの投げる球も

一球ごとに指示するという徹底ぶりで第三野球部に点を与えません。

何も出来ずにいた第三野球部でしたが、意外性のある悪球打ちの小西が

大きく外した球をレフトスタンドまで運びます。

11巻より

データを重視して全てを計算し尽くしていた浜田監督でしたが、

悪球打ちの小西のまぐれは計算外でした。

すぐさま道三高校は同点に追いつきますが、浜田監督の鉄拳制裁による怪我で

指示通りに動けず逆らった為、浜田監督は更に殴って言うことを聞かせようとします。

限界に達した道三校ナインはついに監督に逆らいます。

監督を縛り付けてベンチ裏におき、自分たちの野球をやろうと決心します。

12巻より

吹っ切れた道三高ナインは気力あふれるバッティングと走塁で逆転に成功、

第三野球部は一点リードされたまま最終回の攻撃に挑みます。

最終回は四番・海堂からですが、これまでの打席は全て敬遠されていました。

全て浜田監督の指示でしたが、この打席は道三高ナイン全員の気持ちは一つで、

当然真っ向勝負を挑んできました。

気合のこもった速球で正々堂々と勝負を挑んできますが、その気持ちに海堂も

熱くなり、見事土壇場で同点ホームランを放ちます。

あすなろもヒットで続くなど、ツーアウトながらランナー二塁と

サヨナラのチャンスを迎えます。

ここでバッターは天秤打法の石井。既に甲子園で3本のヒットを放つ等、

完全にアベレージバッターとして覚醒していましたが、プレッシャーに弱い性格で

力を発揮できずに追い込まれます。

絶体絶命な状況で石井は観客席の父を見つけます。父は野球をすることに反対で、

甲子園が終わったら野球を辞めろと言われてました。この日は重役のイスがかかった

大事な海外出張があるから応援には行かないと言っていました。

そんな父が大事な出張をすっぽかして応援に来てくれていました。

12巻より

石井は見事、完璧な天秤打法でサヨナラヒットを放ち、第三野球部は

準々決勝に進出することが出来ました。

でわでわ♪

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