【第三野球部ネタばれ注意】甲子園準優勝までの軌跡・・・その4

第三野球部は桑本率いる銚子工業との試合を制し、いよいよ甲子園出場をかけて

県予選決勝で黒潮商業と対戦することになりました。


「悲運の黒潮商」との壮絶な一戦!

黒潮商業は創部以来、決勝に残ること20数回、準決勝9回と必ずベスト4以上には残る

野球の名門ですが、一度も甲子園に出場したことがありません。

それゆえ「悲運の黒潮商」と呼ばれており、今年こそ甲子園に行くんだと異様な雰囲気を

持っています。三軍から這い上がってきた第三野球部と悲願の甲子園を目指す黒潮商、

どちらも負けられない壮絶な一戦となります。

黒潮商のキーマンは天秤打法で打率7割5分を誇る3番土屋、

8巻より

そしてエースとして強烈なシュートを投げ、打っては四番の五十嵐。

8巻より

海堂ですら抑えられ青ざめるほどのシュートに第三野球部は手こずります。

一方、黒潮商は根性で頑張るセンターの高橋が第三野球部の重大な弱点として、徹底的に

センター狙いのバッティングをして2点を先制します。

根性の高橋が怪我で交代した後、流れを引き戻す為にバント攻撃や逹瑯のテニス打法等で

同点に追いつき、その後は投手戦となって最終回を迎えます。

9回表の黒潮商の攻撃は0点に終わり、その裏第三野球部の攻撃。ワンアウト後、

エラーが三度続き満塁とサヨナラのチャンスを迎えます。

9巻

より

黒潮商ナインは土壇場になるとミスが出て負ける、悲運の黒潮商のジンクスだと言い出し、

弱気になりますが五十嵐が一喝、あすなろの打球を体で受け止めアウトにして

延長へと持ち込みます。

延長14回、ついに決着!

延長に入っても激しい投手戦が続いていましたが、延長14回、ついに均衡が敗れます。

黒潮商は体力的に限界が近い土屋が天秤打法でいつもよりはるかに高くバットを放り投げて

9巻より

強烈に引っ張り、更に懸命に走り三塁打を放ちます。

続く四番五十嵐は木のバットを折りながらもピッチャーライナーを放ち

ついに1点勝ち越しに成功します。

9巻より

絶対絶命の第三野球部はツーアウトから海堂がボテボテのショートゴロになりますが

雨が降った影響でボールが水たまりで止まり運良く出塁します。

そして最後はあすなろのバットに託されます。

あすなろは五十嵐のシュートに手が出ず簡単に追い込まれ、気持ち的にも諦めかけますが

最後まで諦めないという父の言葉を思い出し、シュートに差し込まれながら

渾身の力を込めてバットの根っこながらセンター方向に打ち返します。

打ち取ったと思われた打球でしたが、第三野球部の熱い思いを乗せて

ボールはバックスクリーンに向かって飛んでいきます。

9巻より

打球は見事バックスクリーンまで届きました。あすなろの逆転サヨナラホームランで

第三野球部は甲子園出場を決めました。

9巻より

でわでわ♪

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