【第三野球部ネタばれ注意】甲子園準優勝までの軌跡・・・その8

準決勝では京本が完投勝ちをおさめる等、順調に勝ち進んだ第三野球部は

決勝で青森代表・陸奥高と正々堂々の全力勝負に挑みます。


 打てそうで打てない七色のションベンカーブ

陸奥高のエース・小比類巻の投げる球は一見打ちごろに見えるションベンカーブですが、

第三野球部はなかなか打ち崩す事が出来ません。一球ごとに曲がり方が違い、且つ

コントロールが抜群に良く、ヒッティングの上手い達郎が七色のションベンカーブと

名付けるほどでした。

14巻より

一方のあすなろも弾丸ボールで陸奥高をよせつけず、0対0のまま終盤に進みます。

前日、延長十七回を投げた陸奥高の小比類巻は次第にヘバッてきており、6回に

海堂に対し失投してしまい、海堂は見逃さす先制ホームランを放ちます。

14巻より

一方陸奥高もその裏、甲子園の浜風で運良く出塁後、送りバントと盗塁で

ツーアウトながら三塁までランナーを進め、疲労困憊の小比類巻が

セーフティスクイズを成功させ同点に追いつきます。

14巻より

その後は再び0が続きついに迎えた最終回、相当ヘタばってきた小比類巻を攻めます。

達郎、海堂が連続ヒットで続きチャンスを作ると、あすなろが左中間を抜く

タイムリーヒットを放ち、1点勝ち越しに成功します。

14巻より

そして陸奥高の最終回、あすなろは簡単にツーアウトをとり、優勝まであと一人と

なったときに、9人しかいないと思われた陸奥高が代打を出してきます。

そのバッターとは、陸奥高唯一の三年生でキャプテンである桃井。

14巻より

大会前にアキレス腱を痛めてこれまでの試合には出場出来ませんでした。

足を引きずりながらバッターボックスに向かう姿を見て、完全に誰もが

思い出作りの代打と感じて第三野球部の優勝を確信します。

しかし、怪我で入院中もイメージトレーニングを続けていた桃井は

そのイメージどおりにあすなろの球を打ち返します。

14巻より

桃井が土壇場で振り出しに戻すホームランを放ち、試合は延長戦に突入します。

延長に入っても両者一歩も譲らず

延長戦に入っても両チームは一歩も譲りません。延長16回に第三野球部はチャンスを

作りますが、アキレス腱を痛めている桃井の決死の守備もあり無得点に。

14巻より

そして延長18回まで進み、先行の第三野球部の攻撃は0に終わったため

第三野球部の優勝は無くなりました。引き分け再試合に持ち込むしかありません。

逆に陸奥高も連日18回まで投げた小比類巻は限界に達し、なんとしても点を取って

勝つしかありません。

あすなろは簡単にツーアウトを取りますが、マメが潰れて三者連続フォアボール。

得意のツーアウト満塁のピンチを迎えます(笑)

14巻より

マメが潰れたあすなろが続投するのか、京本に代わるのかの選択でしたが、

ナインのみんなはもちろん、あすなろ自身も限界にきてる小比類巻が次の打者ということで

最後まで投げる決心をします。

カウントはツースリーとなり、ボールでも押し出しサヨナラの場面。

サヨナラか再試合かを決める、あすなろの最後の一球は

14巻より

再試合は序盤から波乱含み

陸奥高は先行後攻決めるじゃんけんで勝ち、後攻を選ぶかと思われましたが初回いきなり

小比類巻をマウンドに立たせたくないため、少しでも肩やひじを冷やせるように後攻を

選びます。他順も前日まで四番を打っていたのに九番に下げて打数を減らして体力の

消耗を防ごうとするなど満身創痍な状態です。

一方のあすなろも、小比類巻を少しでも休ませようと粘る陸奥高ナインに苦戦し

フォアボールを連発、満塁のピンチを迎え小比類巻にヒットを打たれますが、

小比類巻は一塁までまともに走れずアウトになる等波乱含みの展開となります。

第三野球部は二回チャンスを作り、悪口を言われると燃えて素晴らしいバッティングをする

「史上最強の九番打者」斉藤が大阪人のヤジに燃えて3点タイムリーを放ちます。

15巻より

第三野球部が3点リードのまま回は進み8回、陸奥高はポテンヒットとフォアボール、

イレギュラーバウンドのおかげでまたまたツーアウトながら満塁のチャンス(笑)

15巻より

ここで途中出場の田中が走者一掃のタイムリーを放ち同点に追いつきます。

9回裏、第三野球部はサヨナラのチャンスを作りますが陸奥高は必死の守りで

0点に抑え、2日連続で延長戦に突入します。

延長に入っても0更新が続き、迎えた延長16回。陸奥高はこの試合は選抜出場している

アキレス腱を痛めている桃井がフォアボールで出塁すると、その足で意表を付く盗塁を決め、

続く途中出場の田中が甲子園特有の浜風を利用してライトの頭上を超えるヒットを打ち、

桃井が懸命に走ってホームイン。ついに一点リードします。

15巻より

その裏第三野球部はツーアウトからヒットが続き同点のチャンスを迎えます。

バッターは四番海堂。ここで海堂は

15巻より

意表を付くセーフティスクイズで同点に追いつきます。

そして再試合もまた延長18回までもつれ込み、足が限界にきている桃井が

二試合連続のホームランを放ち一点勝ち越します。

15巻より

その裏の第三野球部、ツーアウトから海堂がヒットを打ち出塁します。

続くあすなろはフェンス直撃の長打を放ち、海堂は三塁を回ってホームを目指します。

外野からバックホームされる中、海堂は第三野球部のみんなとの出会いを思い出しながら

みんなに感謝しながらホームに向かって走ります。

16巻より

そしてホームベース上でクロスプレーになります。長い沈黙の後、出た判定は

16巻

より

再試合でさらに延長18回までもつれた決勝戦は青森代表・陸奥高の優勝で

決着が付きました。

こうして第三野球部の甲子園の戦いは幕を閉じました。

でわでわ♪