2014年に突然アニメ化され、実写映画化もされた「寄生獣」。
今でこそ多くの人に存在を知られた作品ですが、それまでは評価に比べて知名度が
相当低かったと思います。
自分は中学生くらいの頃に兄が友達から単行本を借りて読ませてもらったんですが、
その内容、クオリティに圧倒されてこの作品に魅了されました。
当時月刊アフタヌーンという初めて聞いた雑誌の作品に・・・。
最初からスケールの大きさを感じる出だし
自分が持っているのは単行本ではなく、後に発売された完全版です。
出だしから色んな事を想像させられる文章となっています。
地球上の誰かがふと思った
『人類の数が半分になったら いくつの森が焼かれずにすむだろうか……』
地球上の誰かがふと思った
『人間の数が100分の1になったら たれ流される毒も100分の1になるだろうか……』
誰かが ふと思った
『生物(みんな)の未来を守らねば……………』
これから一体どんな話がはじまるのか、非常に期待させられる内容だと思います。
ある日、空から多数のテニスボールくらいの大きさの球体が降ってきます。
中から蛇のような小さな謎の生物(パラサイト)が出てきて、
鼻や耳等から人間の頭の中に入って脳を支配します。
支配された人間は全身を謎の生物に乗っ取られた形となります。
謎の生物は顔から上を自由に変形することが出来て、人間の姿になって社会に溶け込みます。
その一方で、天がこの生物に与えたとされる命令「この種(人間)を食い殺せ」に従い、
次々と人間を食い殺していきます。
主人公は運よく脳を乗っ取られずに済みますが、代わりに右手が乗っ取られます。
こうして、主人公と謎の生物との共存生活が始まります。
登場人物
出典:第一巻より
泉 新一(いずみ しんいち)
この作品の主人公ですね。最初はごく普通の高校生だったのですが、右腕を乗っ取られて
人間対寄生生物との戦いに巻き込まれていくことになります。
最初はおどおどした目立たない青年だったのが、徐々に寄生生物の影響をうけて
身体能力がずば抜けたものになり、性格もたくましくなっていきます。
出典:第一巻より
ミギー
新一の右手に寄生したパラサイト。右手に宿っているからミギー。
最初にきちんと勉強したおかげで言葉遣いが丁寧です。
自分の命だけが大事というパラサイトの考えは持ちつつ、新一に影響されてか徐々に
人間らしい感情を出すところもチラホラ。
出典:第一巻より
村野 里美(むらの さとみ)
新一と同じ学校に通う同級生。最初は友達関係だったのが、後に恋人関係になります。
最初のおどおどした新一に惹かれていたのですが、徐々にたくましく変わっていく新一に
戸惑いながらも付いていきます。
出典:第一巻より
田宮 良子(たみや りょうこ)/田村 玲子(たむら れいこ)
圧倒的頭脳を持つパラサイト。最初は田宮良子として新一の学校の教師として登場し、
物語後半は田村玲子として登場します。
パラサイトは何処から何のために来たのか、パラサイトの未来はどうあるべきか等
あらゆる事を考えています。
出典:第四巻より
後藤(ごとう)
五体が宿る最強のパラサイト。五頭だから後藤なのかなw
田宮良子曰く、「か弱いが無敵」だそうです(笑)。他のパラサイトと比べても
桁違いの強さを発揮し、新一たちを圧倒します。
五体のパラサイトを統括出来るのが「後藤」と右腕に寄生する「三木」の二人で
最初は「三木」が新一たちの前に現れます。「三木」を倒した後、
全身をフルに操縦できる「後藤」がラスボス的な位置付けで立ちはだかります。
出典:第四巻より
広川 剛志(ひろかわ たけし)
人間でありながらパラサイトと共に行動する政治家です。
パラサイトが人間を捕食する場所を「食堂」と呼んで、市長として場所を提供する等
増え続ける人間を減らす為パラサイトと共に政治活動を行います。
読者には最後まで広川が人間であることを知らせない描写でした。
でもどうしてミギーは気づかなかったんでしょうか。
何度も見ているはずなのにw
出典:第三巻より
加奈(かな)
苗字が分からないですw新一たちの通う学校の生徒に絡むヤンキーの彼女として
登場しますが、パラサイトの存在を感じる力を持っています。
新一(に寄生するミギー)の存在を感じたことで運命の人だと思い新一に
惹かれていきます。が、他のパラサイトに対しても同じように感じてしまい、
危険に巻き込まれてしまいます。
アニメ、実写映画も個人的にはGOOD!
2014年に突然アニメ化されましたが、時代背景が現代風にアレンジされてました。
原作ではミギーは図書館で借りた本で日本語含む色んな知識を吸収していきますが、
アニメではインターネットを使っています。
原作の加奈は昔風のスケバンでしたが、アニメ版はスカートの短いギャル系にw
それでも世界観は壊れてないので凄く満足のいく出来だったかと思います。
実写映画は大分ストーリーも設定も変えられていましたが、別作品の寄生獣として
見れば、まあ十分楽しめるのではないでしょうか。
アニメや映画で存在を知った人は是非一度原作も読んでみてください♪
でわでわ♪