サンデーの長期連載記録を更新した正統派野球マンガ、MAJOR

高校生の時、週刊少年サンデーである野球マンガが連載されました。

当時Jリーグブーム全盛期で野球人気が廃れていた中で、今更野球マンガ!?

という空気もちらほらありましたね。

個人的にはあまりサッカーに興味が無く、野球もプロ野球よりメジャーのほうが

好きだったのでタイトル的にもすごく期待感がありました。

その作品こそが、「MAJOR」です。

アニメ化もされた野球マンガの代表作

出版社:小学館   作者:満田拓也

野球マンガといえば「ドガベン」「タッチ」「名門!第三野球部」等、高校野球が

舞台のマンガが多いと思います。やっぱり甲子園を目指すというのがオーソドックス

な形なのでしょうね。

たまに「わたるがぴゅん」「キャプテン」といった中学野球や「グラゼニ」「あぶさん」の

ようなプロ野球を舞台にしたマンガもありますね。

そんな中、「MAJOR」は主人公に焦点をあてて、幼少期、小学生、中学生、高校生、

マイナーリーグ、ワールドカップ、メジャーリーグと次々と舞台を変えていきます。

これが読者を飽きさせずに長く続けられた秘訣だったのかもしれません。

あらすじ

幼稚園児の本田吾郎の夢は父・本田茂治と同じプロ野球選手になることです。

母親を早くに亡くしていて、幼稚園の先生・桃子先生からも面倒を見てもらってました。

ある日父が試合中頭部にデッドボールを受けて、死んでしまいます。

父と婚約していた桃子先生が吾郎を生き取り、その後父と高校時代からの野球仲間であり

球界を代表するピッチャーである茂野英毅と結婚します。

吾郎は実の父と母を失いながらも実父・義父と同じプロ野球選手になることを

目指し続けます。

登場人物

左:第一巻より

右:第三巻より

左:第十五巻より

右:第六十巻より

本田 吾郎(ほんだ ごろう)/茂野 吾郎(しげの ごろう)

この作品の主人公です。連載当初は幼稚園児で本田吾郎として登場しますが、

父を亡くした後引き取った桃子先生が再婚することで茂野吾郎になります。

本田の名字から知っている友達からは最後まで本田と呼ばれます。

常に挑戦者として、弱者側に立って強者に立ち向かおうとします。

幼稚園時代からメジャーリーグまで舞台を変えて吾郎の成長が描かれています。

第一巻より

本田 茂治(ほんだ しげはる)

吾郎の父です。元々はピッチャーでしたが30歳にして肘を故障してしまいます。

一度は引退を決意しましたが、吾郎のために野球の素晴らしさを伝えるために

バッターに転校します。転向後は順風満帆に思えましたが、その矢先に

不慮のデッドボールにより死んでしまいます。

第一巻より

星野 桃子(ほしの ももこ)/茂野 桃子(しげの ももこ)

吾郎の幼稚園の先生です。母がおらず父もプロ野球選手で留守にすることが多いので

吾郎を気にかけてます。吾郎の家に行って面倒をみたりしてるうちに父の茂治とも

仲良くなり婚約します。茂治が死んだ後、吾郎を引き取り未婚の義母になります。

その後、茂治の高校時代からの友人で同じプロ野球選手の茂野英毅と結婚します。

第二巻より

茂野 英毅(しげの ひでき)

本田茂治と高校時代からのチームメイトで、プロでも同じチームです。

茂治はファーム暮らしが続く中、球界を代表するピッチャーとして活躍します。

肘を故障して引退しようとした茂治に対して、打者転校を冗談半分で提案します。

結果、デッドボールを受けて死んでしまったことに責任を感じ、吾郎を常に

気にかけるようになります。そして吾郎を引き取った桃子先生を好きになり

結婚して吾郎の義父となります。

左:第一巻より

右:第八巻より

左:第十七巻より

右:第六十巻より

佐藤 寿也(さとう としや)

吾郎の幼稚園時代からの友達で、吾郎がキャッチボールにたまたま誘ったのがきっかけで

野球に出会うことになります。その後リトルリーグ、中学野球、高校野球とあらゆる場面で

吾郎のライバルとして登場します。吾郎とはずっと敵同士だったんですが、寿也自身は

一度でいいから吾郎と同じユニフォームで優勝したいという気持ちがあったようで

メジャー移籍のときに吾郎と同じチームを選択します。

左:第三巻より

右:第十五巻より

清水 薫(しみず かおる)

吾郎の小学生時代の同級生でリトルリーグのチームメイトです。吾郎に惹かれて野球を

始めて、中学生以降はソフトボールを続けます。吾郎の事を好きになりますが

野球一筋の吾郎は全く気づかず振り回されることになります。

左:第四巻より

右:第十五巻より

小森 大介(こもり だいすけ)

吾郎の小学生時代の同級生でリトルリーグのチームメイト、キャッチャーです。

いじめられていたところを助けて吾郎の友達になって野球に誘ったところ、

父親が元プロ野球選手でキャッチボールをよくやっていたことから、

吾郎の球をいきなりキャッチできるほどの実力があって吾郎とバッテリを組むことに。

左:第四巻より

右:第十六巻より

沢村 涼太(さわむら りょうた)

吾郎の小学生時代の同級生でリトルリーグのチームメイトです。

最初は小森をいじめていましたが、吾郎に自分のやって来たことの間違いを

気付かされて、小森に謝り仲直りします。

普段はサッカーをやっていますが、いじめていた罪滅ぼしとして

リトルリーグにも入ります。

マンネリ化を上手く回避して長期連載を果たす

この作品は主人公の吾郎の成長を描いた野球マンガです。幼稚園時代から始まり、

メジャーリーグのワールドシリーズまでを描いてます。その都度、チームメイトや

ライバルが変わっていくことでマンネリ化にもならず、また幼稚園時代からのライバルも

成長して登場するなど、読者を常に飽きさせない展開となっています。

単行本が78巻までありますが、長寿作品にありがちなダラダラ続いている感が

全くありません。さくさくと読んでいけるのではないでしょうか。

それでも全巻制覇するには相当時間がかかると思いますがw

でわでわ♪