銀牙 -流れ星 銀-は犬を題材にした異色の人気冒険ものマンガ

主人公が数々の敵を倒しながら最後にボスと戦う、というマンガは

数多くあり、紹介した中でも「ウイングマン」「寄生獣」がありますが、

小学生のときに連載があり、アニメ化もされて人気を博した「銀牙 -流れ星 銀-

は主人公が犬という異色の冒険ものマンガです。

犬同士で普通に話し、笑い、泣き、怒り、戦う物語


出版社:集英社   作者:高橋よしひろ

自分が保有しているのはジャンプコミックスセレクション版(全10巻)です。

主人公が犬、といっても普通に人間の言葉で会話したり、泣いたり、怒ったり、戦いでは

技を出したりします。人間同士の友情を上手く犬を使って描いた作品です。

顔も人間と同じように感情を露わにした表情で描くので、犬であることを

忘れて普通に話に入っていけます。

序盤は人間対熊がメインに描かれており、犬の言葉は一切描かれていませんが

途中から犬だけの世界になっていきます。

あらすじ

秋田犬の父・リキの子供として生まれた主人公・銀は熊狩りを目的とした猟犬・熊犬の

良質の証である虎毛(銀色)をしていた為、熊犬として育てられます。

最初は人間と共に行動し、熊と何度か戦いますが最強の人食い熊・赤カブトを

仕留めるまでには至りませんでした。

そんな中、犬族だけで赤カブトを倒そうとしている野犬集団に出会い、

目的を果たす為全国の「男」を探す旅に銀は合流し付いていくことになります。

登場人物

大半が人物ではないんですが(笑)。人間も一部紹介しますが、ほとんど名字が

出てきません(笑)。本当に犬が主役の作品なんですねぇ。

ジャンプコミックスセレクション 第二巻より

銀(ぎん)

主人公です。秋田犬で虎毛に生まれたということで熊犬として五兵衛の厳しい

訓練を受けることになります。まあ他の兄弟よりも最初から賢い所は見せていたので

遅かれ早かれ熊犬として生きる事になっていたと思います。

一時期は大輔をパートナーとして選ぶも、ベンを含む野犬たちと運命を共にします。

ジャンプコミックスセレクション 第一巻より

ジョン

秀俊に飼われている狩猟犬です。能力は相当高く、人間の銃が最強であることも理解しており

銀が野犬たちに付いていくときも最初は秀俊の元に戻ります。

が中々狩に行かなくなり暇になっていたところ、大輔が勝手に山に入り

助けに行ったところ、リキと出会い、その実力に魅了され仲間に入ることになります。

ジャンプコミックスセレクション 第二巻より

リキ

銀の父にして、犬たち奥羽軍のボスです。赤カブトとの戦いで谷底に落ちた時に

記憶を失い、銀が自分の息子であることも覚えていません。

最終決戦の前に記憶が戻り、銀に対して熊犬に伝わる奥義を伝授します。

ですが、この奥義は狼から教わったものなんですがw

赤カブトとの最終決戦で命を落としますが、後半の狼編でも

死んでなお存在感をしめします。

ジャンプコミックスセレクション 第二巻より

赤カブト(あかかぶと)

最強最悪の人食い熊です。五兵衛に撃たれた銃の弾が脳に影響を及ぼし、冬でも冬眠せずに

暴れまくり、身体の成長も狂わせ巨大化した大熊に成長します。

前半の最大の敵として登場し、リキや銀たちと激しい戦いを繰り広げます。

ジャンプコミックスセレクション 第二巻より

ベン

銀の所属する部隊の小隊長です。リキに次ぐカリスマ性を備えており

多くの強者がベンを慕って仲間になります。実力も相当高く、初対面では

ジョンと戦う場面も。毒の影響で目が見えなくなりますが、

その強さは全く衰えることはありません。

黒虎(くろとら)     赤虎(あかとら)     中虎(ちゅうとら)

ジャンプコミックスセレクション 第二巻より

甲斐の魔犬三兄弟です。片目が無い、無傷、片耳が無い、というのが見分ける点ですw

赤子の時に捨てられて、飢えた貂に襲われ食べられそうになったときに

ベンに助けてもらいます。その時の恩を返す為、仲間に加わります。

ジャンプコミックスセレクション 第二巻より

クロス

仲間の中で唯一メスながら「男」として認めらた犬です。脚力に優れていますが

やはりメスであるがゆえ、戦いでは苦戦することが多いです。

後にベンの子供を宿します。その子どもたちが活躍するのは

続編の「銀牙伝説WEED」になります。

ジャンプコミックスセレクション 第三巻より

スミス

赤カブトとの決戦時に決死隊を任されるほどの実力者のはずですが、お調子者キャラで

ボケかましたりクロスをからかったり銀と共に行動してはドジを踏んだりと

戦士というよりムードメーカー的存在です。

ジャンプコミックスセレクション 第三巻より

モス

霞岳の閻魔大王と呼ばれている(自称?)登場する犬の中でも最大のデカさをほこる犬です。

甲斐三兄弟とはライバル関係にありましてやり合うまでには至らなかったんですが、

甲斐三兄弟がベンたちの仲間になり、モスも仲間に加えようとした際

罠にハマって戦うことに。銀とベンの活躍により無事仲間となります。

ジャンプコミックスセレクション 第四巻より

赤目(あかめ)

伊賀の忍犬です。以前ベンの飼い主に足を撃たれ捕まってしまいますが、

ベンに逃がしてもらいます。ベンは赤カブトを倒す為に必要な「男」と見込んで

仲間に誘うときに甲賀忍犬との争いに巻き込まれてしまいます。

忍犬というだけあって身のこなしが抜群で、数々の忍術で活躍します。

ジャンプコミックスセレクション 第三巻より

スナイパー

奥羽軍のナンバー2のポジションとして司令官という役職です。が、打倒赤カブトを目指す

リキと違って、奥羽軍のボスになる野望をもっています。

その野望の邪魔となるベンと銀に対して妨害を試みますが失敗続きに終わります。

赤カブトとの決戦の前にベンを倒そうとしますがそこでも失敗に終わり行方不明になります。

その後一切出てこないんですが、死んでいなかったことが続編の

「銀牙伝説WEED」で明らかになります。

ジャンプコミックスセレクション 第一巻より

竹田 五兵衛(たけだ ごへえ)

リキ、銀の飼い主です。昔ながらの村田銃を使う等頑固な性格で人付き合いは相当悪いです。

が、幼い銀の才能に目をつけ、熊犬として特訓させます。初期の五兵衛の特訓が

あったからこそ、銀は幼くして立派な「男」になれたのかもしれません。

ジャンプコミックスセレクション 第一巻より

大輔(だいすけ)

スキー場の民宿の子供で、銀の母犬の飼い主です。虎毛に生まれた銀を気に入ってましたが

一番いい犬を五兵衛が持っていくという約束になっており、

銀を五兵衛に取られてしまいます。

その後五兵衛が体調を崩し狩猟に出られなくなり、秀俊から教えてもらった

ハンティングボウで銀のパートナーになることを決意します。

ジャンプコミックスセレクション 第一巻より

秀俊(ひでとし)

ジョンの飼い主で、射撃の腕は一流、ハンティングボウも軽々引くほどの肉体です。

大輔の母曰く、秀才でスポーツ万能でハンサムで学校中の女生徒の憧れだったそうです。

しかしその秀俊をもってしても、赤カブトを仕留めるには至りませんでした。

個性豊かな多くの犬種が登場

強い犬の種類というとシェパードやドーベルマンが想像出来ますが、

この作品は色んな犬種が出てきます。

可愛い系の犬種も出てきますが、どの犬もたくましい戦士ばかりです。

さすがにチワワとかは出てこなかったですがw

犬が好きな人は特に読んでいて楽しいのではないでしょうか。

でわでわ♪