サスケ忍伝は忍者ものマンガで、黒岩よしひろ先生の初連載作品です

前回、心筋梗塞で急死された黒岩よしひろ先生の一番のヒット作、「鬼神童子ZENKI」を

紹介しました。

哀悼の意を表して、初の連載作品「サスケ忍伝」をご紹介。

伝説の妖刀を巡る忍者同士の戦いを描いた作品

出版:集英社   漫画:黒岩よしひろ ※リンクはKindle版

妖刀 ”十六夜”

その昔 ”その刃 さやより抜きし者 天下を統べる”

といわれた妖刀である! 

十六夜を用いて天下を統一した徳川家康はその後、十六夜を誰も目にもふれないように

伊賀の里に封じ、伊賀忍者は代々それを守って来ました。

時は過ぎて現在、伊賀忍者の頭目・円妖斎の元に修行で来ていた甲賀忍者の流サスケ

の前に、大怪我をしながら”十六夜”を持った伊賀忍者の紅百合とその”十六夜”を狙った

獣王院影丸と名乗る忍者が現れます。獣王院が世を乱す悪とみたサスケは自身の忍法で

その場は退けますが、世界を征する為に”十六夜”を狙う獣魔忍群との戦いが始まります。

登場人物

流 サスケ

十五代目正心甲賀流忍者で、都会派忍者への修行のために

伊賀忍者の頭目、円妖斎の元に来ます。まだ高校一年生で背も低いですが

甲賀No.1の忍者、光雲斎に育てられたということで、忍者としての実力は

すでに相当なレベルにあります。

選ばれたものしか抜けないという伝説の妖刀”十六夜”を抜くことが出来、

襲いかかる敵を倒していきます。

 椎名 美琴

サスケが下宿することになった家に住む、伊賀忍者の一人で、ヒロイン的存在です。

サスケと同い年で、伊賀の頭目、円妖斎と一緒に住んでいますが忍術のほうはイマイチ。

黒岩よしひろ作品には付き物のお色気シーンも少々(笑)

円妖斎

伊賀忍者の頭目で美琴と一緒に住んでおり、都会派忍者として修行させたいサスケを

受け入れます。その実力はおそらく凄いんでしょうが、披露する機会が無いまま打ち切りに

なっていますw

晴海 大作

サスケ、美琴が通う高校の同級生で番長です。担任の河合先生が好きですが、

サスケが河合先生に気に入られたことが気に食わず、サスケに喧嘩を売ります。

結果、サスケと仲良くなって、忍者同士の戦いに参加するようになります。

番長とはいえタダの素人ですが、雑魚レベルの忍者は倒してしまう等

番長が強いのか敵が弱いのか分かりませんwww

獣王院 影丸

十六夜を狙おうとする獣魔忍群の忍者で、風格・風貌からボス的存在と思われましたが

最終回で獣王院の称号をもつキャラクターが一気に三人現れ、その中でも

影丸は一番下っ端ということが判明します。

最終回にしてわざわざまだ他の強い敵がいることを示すあたりが、その先のストーリーは

読者のご想像にお任せ的な打ち切りの多かった黒岩作品の特徴ですねw

どのような最後を描く予定だったのか知りたかっただけに残念です。

ジャンプの黄金時代に埋もれてしまった名作の一つ

ストーリーは王道的な感じがあるものの非常に分かりやすく、キャラクターも魅力あり

子供向けのマンガとして良作だと思います。ただ似たような作品も多かったからか、

またジャンプの黄金時代で競争率も高かったということが災いしたのか、打ち切りで

単行本もたった一冊のみで終わってしまいました。

あとがきでは作者自ら「未完です、この物語は・・・。」と述べられており、

初めての連載作品でこんな形で終わってしまったことを悔しがっています。

また、何年かかろうとこの物語を決着つけると述べています。それくらい

作者にとっても大事な作品だったのでしょう。

完結出来ずに亡くなられたのが本当に残念です。

でわでわ♪