壮大なスケールで始まってまさかの打ち切りで終わったテニスマンガ、翔の伝説!

「キャプテン翼」。知らない人はまず居ないですね。

世界中に大ブームを巻き起こしたサッカーマンガ。

一躍有名になった高橋陽一作品で翼の次にジャンプで連載が

始まったのが「翔の伝説」というテニスマンガです。

主人公は翼の顔そのままの5歳児


出版社:集英社   作者:高橋陽一

最初のページから、長期連載を想定した壮大なスタートとなっています。

ウインブルドンのセンターコートに立つ日本人選手の後ろ姿と共に

この作品の説明があります。以下に引用。

これは日本人として初めてテニス史に、

その名を深くきざみつけることになる

翔という名の若者の半生を描いた物語である。

こんなスタートですし、大ブームとなったキャプテン翼の次でしたから

なかなか胸躍るスタートでしたw

物語は主人公の翔が5歳児ながらテニスのサーブ練習をしているシーンから

始まります。父は学生時代に日本一になったほどの腕前で、

親友が経営するテニスクラブのコーチとして働いていましたが

母親が翔を生んだ時に死んでしまい、それから酒浸りの生活になります。

そんな父をよそに翔はひたすらサーブ練習を続け、5歳児にして

百発百中のサーブを身に付けます。

そんな中、テニスクラブの買収を巡ってトラブルとなり、テニスの試合で

決着をつけることになり、翔は父と共に初めての試合に挑みます。

登場人物

全三巻のマンガなので、そんなに登場人物はいないんですがw

第一巻より

高見沢 翔/飛鳥 翔(たかみざわ しょう/あすか しょう)

この作品の主人公です。初登場時が5歳で終了時が10歳。

途中で飛鳥家に引き取られて苗字が変わっています。

5歳児にしてオーバーハンドサーブを百発百中入れる

とんでもない子供ですw

第一巻より

高見沢 涼(たかみざわ りょう)

翔の父親です。学生時代に日本一に輝いてテニスプレーヤーとして

これからという時に結婚して選手としては引退、クラブのコーチとして

働きますが妻が翔を生んだと同時に死んでしまい酒浸りに。

一人になるために翔を飛鳥家に引き取ってもらいアメリカでの生活資金を

出してもらいます。とことん自分本位ですねw

涼の父親は飛鳥家の長男で勘当されたとか、最後にアメリカ行った理由とか

色々な人間関係を想定されていた様子ですが、描かれる前に終わってしまったので

全ては謎のままです。

第一巻より

村松 明(むらまつ あきら)

涼の学生時代の後輩でテニスクラブを経営しています。涼はそこの専属コーチです。

いつも自分本位にエネルギッシュに生きてきた涼に憧れており

酒に溺れていたときも何かと気をかけています。

第一巻より

飛鳥 幸司(あすか こうじ)

大会社の飛鳥グループの社長にして翔の義理の父になります。飛鳥家の

勘当した兄の息子が高見沢 涼なので、甥っ子にあたるわけですね。

翔はその子供でしたが、養子として迎え入れます。

何度も翔は涼の本当の子供じゃないというシーンが出てきますが

この辺りも謎ですね。なぜ翔を引き取ったのかも描かれていないので。

白鳥 研(しらとり けん)

日本テニス界の期待の若手で涼の最後の対戦相手です。17歳にして

インターハイ制覇の後、全日本選手権も制して日本一に。

その後の描写が無いので詳細は不明ですが第二章では相当な

実力者になっていると思われます。

白鳥 純(しらとり じゅん)

研の弟でこちらもテニス界のエリート。小学5年生にして

小学生日本一になりました。6年生になって連覇を目指すところに

4年生になった翔が出場してきます。

決勝の相手は翔かもしれないと呟いていますが、実際はどういう

想定だったのでしょうか。

是非続きを描いてほしい作品

この作品は全三巻で、翔が4年生となって小学生テニス全国大会に出場し

一回戦を勝ったところで終わっています。

冒頭で「半生を描いた」と書いてあるように、ウインブルドンとかまで

描く構想はあったと思われます。

個人的には普通に面白かったので、打ち切りになった(不人気だった)

原因は何だったのでしょう。

当時はジャンプの黄金時代でしたから、ライバルも多く相当高い水準の

作品しか勝ち残れなかったのかもしれません。

錦織ブーム(今はだいぶ下火ですが)でテニス人気も高まったと思いますし

個人的にはぜひ続きを書いてほしいと思う作品です。

今のジャンプなら十分人気出るんじゃないかとw

でわでわ♪