神と悪魔の戦いを描いた宗教的ホラー系マンガ、ゴッドサイダー

子供の頃の週刊少年ジャンプ、ドラゴンボール等人気マンガも多く

全盛期だったかと思います。

絵やストーリー等がマニアックで人を選びそうな作品は長く続かないみたいで

ジョジョなんかは特殊なケースのようです。

全8巻と連載自体は短かったんですが、相当マニアックな内容で

自分の中で強烈な印象を残したのが「ゴッドサイダー」です。

神、悪魔、旧約聖書、黙示録といった宗教的要素が満載

出版社:集英社   作者:巻来功士

キリスト教の方でなくても、サタンとかルシファーとかの名前を

ゲームやマンガで聞いたことある人は多いと思います。

悪い敵の名前としてよく使われますねw

そもそも神とか悪魔とか天使とかって、旧約聖書とかで伝わる神話なので

思いっきり宗教の世界の話なんですよね。

そういうのをネタにしたマンガとかって、信者の方から見れば

どういう気持ちなんでしょうw

この作品はかなりマニアックに神話に沿って描かれています。

あらすじ

その昔、魔王サタンが天使長ルシファーだったときに反乱を起こし

神々の戦いは行われました。俗に言う黙示録の戦いです。

この戦いで大天使ミカエルの剣が欠け、世界中に散らばりました。

その破片こそが、悪魔から人々を守ったゴッドサイダーです。

戦いに敗れたサタンは地中奥深くに封印されましたが、

仲間(デビルサイダー)の協力を得て復活の機会を待ちます。

サタンの復活を防ぐ為に、ゴッドサイダーとデビルサイダーの

戦いが繰り広げられます。

きちんと書くには旧約聖書とかを読まないといけなくなるので適当にw

登場人物

第一巻より

霊気(れいき)

主人公で、神と悪魔の間に生まれた為両方の血を引く鬼哭一族の生き残りです。

魔王サタンの息子としてデビルサイダー側につくのか、天使長ルシファーの

息子としてゴッドサイダー側につくのか苦悩しますが、本来の

正義感が強く優しい性格が答えを出します。

第一巻より

流璃子(るりこ)

霊気と同じく鬼哭一族の生き残りで霊気の幼馴染でりのちの恋人。

この作品のヒロインです。最初はデビルサイダーとして登場し、

同じ鬼哭一族の霊気を仲間になるように説得します。

が、一緒に現れたデビルサイダーの仲間を見殺しにしてデビルサイダーの

怒りをかってしまいます。霊気に助けられゴッドサイダーの仲間入りをします。

第一巻より

阿太羅(あたら)

ゴッドサイダーの一人で、霊気に次ぐ実力者ですね。千手観音のように無数の腕を生やして

敵を切り刻みます。自分がこの作品を読み始めたのは阿太羅とベルゼバブの戦いを

連載していた頃で、目玉を抜き取られたりハエを体の中に植え付けられたりするシーンが

衝撃的で読むようになりましたw

第三巻より

ベルゼバブ

デビルサイダーのナンバー2的存在です。蝿の帝王と言われており、蝿を使った攻撃を

したりします。殆ど不死身で、倒したと思っても何度でも蘇ります。

阿太羅との戦いではなかなかグロテスクな描写が続いてましたw

性別が男なのか女なのかよく分かりません。

第五巻より

サタン/ルシファー

デビルサイダーの親玉である魔王サタン。霊気の親父でもあり、何度も霊気に対して

仲間になるように声をかけます。人間に対してはあまり関心がなく、自分を

天界から追い出した神々達への復讐しか頭にありません。

最後はゴッドサイダー・デビルサイダーの共通の敵を倒すため

霊気と一つになり、天使長ルシファーとして復活します。

第五巻より

パズス

古代バビロニアの大神魔王として君臨していましたが、一億年前サタンとの戦いに敗れ

地上の王を追われ山犬の姿になりました。その恨みを晴らすために現世に復活します。

同時に魔王サタンも蘇り、ゴッドサイダー含めた三つ巴の戦いとなるところ、

ゴッドサイダーとの戦いに敗れ消滅します。

別名、食人魔王と呼ばれるほど人間を食って自分の力に変えます。

最初は赤ちゃんでしたが、時間が経つにつれ成長していきます。

第一巻より

大日輪 行仁(だいにちりん ぎょうじん)

日本仏教会を取り仕切る和尚で、霊気の育ての親です。その正体は最後で明らかになりますが

大天使ミカエルで人間に扮してゴッドサイダーを陰ながらサポートしていきます。

神や悪魔といった、神話ものが好きな人にオススメ!

ミカエルとかルシファーとかケロベロスとか神話系のキャラクターが多く登場します。

キリスト教やユダヤ教の信者とかではなく旧約聖書の予備知識が一切ないので

なんの先入観もなく読むことが出来ました。

信者ではないけど悪魔とかにちょっと興味ある、という人は楽しく読めるのでは

ないでしょうか。絵が小学生には少々過激かもしれませんがw

でわでわ♪