【第三野球部ネタばれ注意】甲子園準優勝までの軌跡・・・その1

ブログに訪問してくださる方の傾向を見てみると、

名門!第三野球部」で検索されてアクセスしていただいている方が多いですね。

作品についてはこちらで一度ご紹介していますが、

ストーリーについては殆ど触れてないですね。

プロ野球に進んだ後は実在選手を少しご紹介しましたが、

メインの高校時代のお話には殆ど触れていません。

結論から言いますと、主人公の檜あすなろが高校2年生の夏に

甲子園で準優勝していますw

野球部の落ちこぼれでいじめられっ子だったあすなろがどのように成長して

甲子園準優勝を成し遂げたのか、ストーリーを順に追ってご紹介します。

クラスではいじめられっ子、野球部ではクズ

主人公の檜あすなろは高校一年生で、身長は158cmしかなく何か言われても

言い返すことが出来ず、いつも誰かにいじめられていました。

第一巻より

そんな彼ですが、好きなものが一つだけありました。それは野球でした。

彼の通う桜高校の野球部は県下有数のチームで、昨年は甲子園ベスト4まで行きました。

そんな野球部だけあって、あすなろは一軍ではなく三軍に所属していました。

三軍はほとんど落ちこぼれの集まりで、毎日雑用ばかりさせられています。

そんなある日、いつものように一軍グラウンドの草むしりをしている時に

一軍のエースピッチャーが三軍をからかいに来ます。

クズ扱いされた三軍の一人・小西が頭に血が上り、一軍のエースを突き飛ばします。

あわや暴力沙汰になりかけましたが、その場は監督が現れて収まりますが、

クズ扱いされたあすなろは監督に訪ねます。なかなか衝撃的な一コマですw

第一巻より

監督の答えは「そうだ クズだ!」と。。。

そしてクズを残しておいてもプラスにはならないと一ヶ月後に三軍の解散を通告します。

たまりかねた三軍の一人・石井が、「解散するなら最後に試合させてくれ」と訴えたところ

監督は最後のはなむけに一軍と試合させてやると言います。

さらに「その試合で僕たち(三軍)が勝ったら?」と尋ねると

その時はお前らが一軍だ」と答えます。

こうして、一軍の座をかけた試合に第三野球部のクズたちが挑むことになります。

試合の前に人数が足りない!

「勝ったら一軍」・・・まず考えられないことですが、最初で最後の試合だから頑張ろうと

言う前に、第三野球部は全部で7人しかいませんでした。人数が足りなくて困っていた時に

あすなろの幼馴染である村下夕子が話を聞いていて、女性ながら8人目として加入します。

あと一人というところで、昨年まで一軍のメンバーでありながら監督とトラブルを起こして

三軍に落とされた海堂タケシの存在を思い出します。三軍に落とされてからは一度も

顔を見せておらず、あきらめモードでしたがあすなろは甲子園経験者でもある海堂の力が

必要だと考え、野球部に戻るようにお願いします。

海堂は選手のことを考えず機械のように扱う監督に嫌気がさして野球から離れていましたが

野球が大好きで、自分から野球を取ったら何も残らない、どうしたらいいんでしょうと

訴えるあすなろに心を動かされ、監督兼選手として第三野球部に入ります。

やるからには勝つという信念で、第三野球部のメンバーを徹底的に鍛え上げます。

男も女も関係なく、晴れの日も雨の日も猛練習を続けます。気持ち的にも変化が出てきて

あすなろは野球の本をいじめっ子に破られた時に初めて逆らう等、闘争心が芽生えます。

そして一ヶ月、猛練習に耐えた第三野球部は一軍との試合に挑みます。

第一巻より

試合は一方的!かと思いきや・・・

ルールは10点差がついた時点で終了です。場合によっては一回の表裏で終了することも

ありえます。一軍は完全に第三野球部をバカにしており、時間の無駄という考えです。

しかし実際にゲームが始まったら、第三野球部は完全に浮足立っていました。

ピッチャーのあすなろはど真ん中にばかり投げ込み、打たれてはエラーの繰り返しで

一回表ノーアウトでいきなり10点取られます。

あすなろも心が折れ、やっぱりダメと諦めかけた時に夕子があすなろに胸を触らせます。

大きいのは特訓で打球を胸に何度も当てて腫れていて毎日ズキズキ痛むと伝えます。

第一巻より

この痛みはなんのためか?みんなの顔の傷、泥んこのユニフォームはなんのためか?

全部この日のためだから最後まであきらめるのはよそうと訴えます。

気合が入ったあすなろ達はその後を三人できっちり抑えます。

しかしいきなり10点を取られたので、裏の攻撃で点が取れなければコールド負けとなります。

第三野球部の一、二番は白石兄弟。一ヶ月間、自慢の足を利用するため徹底的にバントの

練習を繰り返していました。二人ともいきなり一軍のエースの球に当てることが出来ましたが

当たりどころが悪くアウトになってしまいます。

後がなくなった三番あすなろは、みんなの期待を背負ってバッターボックスにたちます。

第一巻より

あすなろは毎日必死で素振りしていました。ミートバッティングに徹したあすなろは

運良くポテンヒットを打ち塁に出ることが出来ました。

そして四番海堂。元一軍で桜高の落合とまで言われた男の実力からして、目の前で

ヒットを打ったあすなろの努力を無駄にするわけもなく、一軍のエースから

見事にホームランを打ちコールド負けを免れます。

流れは一気に第三野球部へ!

コールド負けを免れた第三野球部は一気に元気をとりもどし、あすなろのコーナーを突く

ピッチングと必死の守備で二回以降一軍に点を与えません。

逆に冷静さを失った一軍のエースから、死球やヒット等で得点し5回終了で

10対7にまで追い上げます。

あすなろは徐々に球速が上がっていき、三振を取るまでに成長していきます。

たまりかねた監督は冷静になれと助言し一軍メンバーを落ち着かせます。

冷静になった一軍はミートバッティングを心がけ、三連打で満塁と攻めます。

しかも痛烈なピッチャーライナーであすなろはマメを潰してしまいます。

ボールをしっかり握る事が出来ず絶対絶命のピンチになりますが、

たまたま痛みで握りを変えて投げたところ、パームボールを投げる事が出来て

ピンチを切り抜けます。

そして3点差のまま、最終回、第三野球部の最後の攻撃を迎えます。

最後の最後まであきらめない!

3点差のまま最終回、ツーアウトとなった後、足が武器の白石兄弟が

海堂から教えてもらっていないプッシュバントとバスターで塁に出ます。

ツーアウト一、二塁で三番あすなろ。執念で一軍エースの球に食らいつき、

最後は外野を抜く長打を放ちます。

足の早い白石兄弟は二人ともホームに戻り一点差。あすなろが帰れば

同点になる場面で、あすなろは一気にホームベースを目指します。

しかしあと僅かのところでつまづき、手前で倒れてしまいます。

第一巻より

どうしていつもグズでのろまなんだろうと泣きじゃくるあすなろ。

そんなあすなろを、立派な勇気のある人間だと第三野球部の仲間が

ホームで迎えます。

第一巻より

あすなろは懸命に這いずりながらホームベースに向かいます。

しかし無情にも、ホームベースの手前で一軍のキャッチャーにタッチされ

ゲームセット。第三野球部の闘いは終わりました。。。。

約束どおり、第三野球部は解散・・・するはずでしたが、試合を観戦していた

生徒から割れんばかりの拍手をうけます。

こんな拍手をうけるチームを解散させるわけにはいかないと、監督は解散を撤回します。

第三野球部は存続することになりました。

翌日、試合には勝ったがスッキリしない一軍から再試合の申し込みがあります。

再び一ヶ月後、一軍の座を賭けて勝負することになります。

これから第三野球部は一軍を倒して、甲子園に行くことを目標にして走り出します。

でわでわ♪

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